Responsible Science Podcast:エピソード2 – 撹乱者


Posted by CSTジャパン on 2019/02/15 6:00:00


再現性の危機が叫ばれる中、「責任ある科学 (Responsible Science)」が何を意味するのかを語る5回シリーズのポッドキャストを、サイエンス誌「Science: Disrupt」とのコラボレーションでお送りします。

Episode 1 Responsible Science

エピソード2では、新しいテクノロジーやメンタリティー、ツールを通して、科学をより責任あるものにしようと取り組んでいるスタートアップ企業に迫ります。

科学ツール業界における3人のリーダーとの対談です。

  • Lenny Teytelman, Protocols.io共同創業者・CEO:実験方法のオープンアクセスデータベース (「GitHub」の科学版)
  • Ben Miles, Transcriptic製品責任者:ロボットを利用するクラウドラボ
  • Tom Leung, BenchSci創業者・CSO:抗体検索のAI駆動型ソフトウェア

 

はじめに、これまで科学では不可能だったことを可能にしたテクノロジーについてディスカッションしました。例えば、自動化、情報の広範な共有、膨大なデータの分析、世界中の異なる分野の人々とのコラボレーションといったことが挙げられます。

Tom:「コンピューターと科学者は、縦断型に物事を行なうのが得意だと思います。コンピューターは計算を得意とし、膨大な量の検索を行うことができます。一方、科学者はクリティカルシンキングの訓練を受けており、仮説を立てて論理的に考えることができます。」

また、採用がどのように問題になるかについても話し合いました。これは、科学をより責任あるものにし、それを文化とすることにおける真の挑戦に結びつくものです。

Lenny:「科学者の皆さんは、興味は持ってくださるのですが、アカウントを作ってプロトコールを共有してくださる方は少ないのです。……彼らを責めることはできません。私が忙しいように、彼らも忙しいのですから。科学者をプラットフォームに誘導し、ユーザー登録してコンテンツをアップしていただき、それを共有可能な状態とする。それらは時間を要することであるため、これが課題だと考えています。」

撹乱者とも言えるスタートアップ企業は、新しいことに挑んでいるという点で世間にインパクトを与えている一方で、その影響は限定的です。しかし、彼らの存在こそが変化を起こし、世の中は変わり始めています。

Ben:「私たちはテクノロジーの普及にも責任を負っています。誰もが簡単にできるわけではありません。私たちは科学者の皆さんによくこう言います。「実験を計画するのが得意ですよね」、と。彼らはその価値を知らないのです。私たちには、実験そのものと生物学における壮大なビジョンを啓蒙していく責任があります。」

次回予告:科学をできるだけ責任あるものにすることに対して、科学界に携わる企業と対談し、利益とビジネスを拠り所にする彼らの役割について問いかけます。

Can I trust my antibodies?

 

エピソード1:イントロダクションを見る

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