Journal Club | TREM2がアルツハイマー病解明の突破口を開く


Posted by CSTジャパン on 2018/01/15 6:00:00


年末年始のイベントが一息つきましたね。本日のJournal Clubでは、そんな読者のニューロンを激しく“スパーク“させるような、興味深い論文を取り上げます。

アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease:AD) の病理学的特徴として、Amyloid β (Aβ) プラークの蓄積と神経原線維変化があげられます。これらに関する研究は数十年もの間続けられていますが、病気の進行とこれらの病変との関連は十分に明らかになっていません。これらの病変は、ニューロンの機能障害や神経変性の直接的な原因となり得るでしょうか?もしそうであれば、なぜこのような病変を蓄積した患者のうち何人かは、死ぬまでに神経学的に全く正常なままでいられるのでしょうか?AD患者は、これらの病変の蓄積から自身を守るような細胞プロセスや分子プロセスにおいて、何らかの二次的な欠損を有しているのでしょうか?もしそうであれば、どのような細胞がそれに関与して、一体どんな…

ちょっと待って。

一旦、深呼吸しましょう。

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Topics: Journal Club, Autophagy, Alzheimer's Disease, Neurodegeneration, Metabolism, Neuroscience

Journal Club | Zikaウイルスは発達段階の神経組織においてAktシグナリングを抑制し、オートファジーをハイジャックする


Posted by CSTジャパン on 2017/08/15 6:00:00


Zikaウイルス (ZIKV) はフラビウイルスに属するウイルスであり、デング熱と黄熱を引き起こします。蚊 (Ae. aegyptiおよびAe. Albopictus) の刺傷により感染し、そして性行為感染により二次的に流布します。成人のZIKV感染は、軽度のデング熱のような症状や、末梢神経系の自己免疫不全であるギラン・バレー症候群 (Guillain-Barré syndrome) を伴います。驚くべきことに、ZIKVは妊娠中に胎盤関門を通過して感染し、重度の先天性欠損小頭症 (脳の発育不全) を引き起こすこともあります。

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Topics: Journal Club, Literature Review

Journal Club | Bivalentヌクレオソームのゲノムアドレス


Posted by CSTジャパン on 2017/06/15 6:00:00


遺伝子やその調節エレメントの活性は、ある程度、その細胞種に特異的なクロマチン状態により制御されます。クロマチンを構成するヌクレオソームは、遺伝子の発現調節に関わる多くの翻訳後修飾を受けるヒストンタンパク質のコアに巻き付けられています。

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Topics: Journal Club, Epigenetics

Autophagy:細胞の自食作用


Posted by CSTジャパン on 2017/05/15 6:00:00


こんな言い方をするとギョッとする方もいらっしゃるかもしれません。「今ちょうど、あなたの細胞は自分自身を食べているところですよ!」1960年代、Christian de Duveは、この現象をギリシャ語の”auto” (自己) と”phagein” (食べる) から、“autophagy” (自食作用) と名付けました。彼はのちに、細胞生物学分野の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。この単語、あなたは英語で“aw-tof-a-gee”と発音しますか?それとも“auto-fay-gee”と発音しますか?実際のところ、トマトが”tom-ay-tow”でも”tom-ah-tow”でも通じるのと同様に、どちらの発音でも正しく、de Duve自身も「autophagyという言葉は作ったけれども、発音までは作っていないよ」と言及しています。

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Topics: Journal Club

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