LAB EXPECTATIONS

シグナル伝達研究へのフローサイトメトリーの活用


Posted by Cell Signaling Technology Japan on 2019/11/01 6:00:00


フローサイトメトリーを利用することで、タンパク質の発現やシグナル伝達分子の状態 (翻訳後修飾など)、細胞の形態的な特性 (細胞のサイズ/内部構造の煩雑さ) をシングルセルレベルで定量解析することができます。現在のフローサイトメーターの性能では、不均一な細胞集団から毎秒数千細胞の複数のタンパク質のデータを収集することができます。フローサイトメトリーは細胞表面に発現する表現型マーカーを利用して細胞のタイプを特定するのによく利用されますが、これを細胞内シグナル伝達の解析に利用することもできます。

18-FLC-47212 Featured

従来、シグナル伝達の解析にはウェスタンブロットが広く利用されてきました。この手法では、多数の細胞に由来する抽出物をまとめて解析対象とするため、一部の細胞で起こる低頻度なシグナル伝達イベントは感度の問題で見逃されることがあります。また、ウェスタンブロットは複数のパラメーターの定量解析に限界があること、一通りの行程が完了するのに1日以上かかることも短所と言えます。

18-FLC-47212 fig 1

フローサイトメトリーは多重解析に優れ、ウェスタンブロットより高い感度と精度でシグナル伝達イベントを定量解析することができます。さらに、わずか2-4時間程度で全行程を終了させることができ、ウェスタンブロットの短所を補う理想的な手法と言えます。重要なポイントは、個々の細胞から個別にデータが得られる点であり、特定のシグナル応答を示す細胞の亜集団の同定と定量が可能になります。また、細胞ごとの応答の度合いを解析することや、多重解析で得られた複数のパラーメーターの関連性を比較することもできます。つまり、シグナル伝達研究にフローサイトメトリーを利用することでウェスタンブロットでは得られなかった情報を得ることができ、細胞膜から核へのシグナル伝達イベントに新たな知見をもたらす可能性があります。

18-FLC-47212 fig 2

 

フローサイトメトリーを始めてみませんか?

CSTはフローサイトメトリーを利用した細胞内シグナル伝達の定量解析や表現型解析に役立つ様々な抗体や試薬を提供しています。これまで培ってきた抗体の設計技術や標識技術、フローサイトメトリーの専門技術を活用してCSTは製品の開発と検証を行い、お客様に安心してご利用いただける抗体をお届けします。また、製品の開発と検証を行っている科学者自身がテクニカルサポートを担当し、その経験と知識を駆使してお客様の研究を成功へ導くお手伝いをいたします。詳細は下記のパンフレットをご覧ください。

Signaling Flow Cytometry パンフレットをダウンロード >>

 

Topics: techniques, FLow

ブログ更新通知のご登録

最近の投稿